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厳冬のイエローストーン,パート1

厳冬のイエローストーン、パート1
イエローストーン国立公園

(January 15-23, 2011)


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冬(11月から5月)のイエローストーン国立公園は深い雪のためにほとんどの道 路が閉鎖されている。オープンしているのは国道89号線の北入り口からクックシティ に抜ける道路だけで、あとはスノーコーチ(雪上車)かスノーモービルを利用して、 間欠泉で有名なオールドフェイスフルのスノーロッジまで行くしかない。
ボクはウエスト・イエローストーンからスノーコーチでオールドフェイスフルまで行くことにした。冬期オールドフェイスフルで営業しているのはスノーロッジだけであるが,一月半ば運良くその中のキャビンを3泊予約できた。


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Bison walking at Geyser

オールドフォエイスまで雪上車が運行しているのはこのウエストイエローストーンとノースエントランスのマンモス・ホットスプリングスの2カ所で、それぞれ雪の上の2時間余りの雪上車の旅は快適である。ウエストイエローストーンからの旅は、途中からイエローストーン川に沿って進みいろんな動物たちに遭遇するたびにドライバーは停止してくれる。

スノーロッジに到着して荷をほどくと、雪の中をビジターセンターから続くハイキングトレイルを歩いてみた。気温は氷点下5度、温泉の蒸気で暖をとるバイソンが至るところで見られた。彼らは少し暖まってはまた草を探しに出かける。すると体中の毛が凍り付き白い鎧を付けたみたいな格好になった。

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                      雪の仮面をつけたバイソン

スノーロッジは10年前に泊まった時と比べ格段に良くなっていた。冬のイエローストーンは大変だからと尻込みする必要はない、ここに宿泊しているかぎり安全かつ快適で年配者の客がずいぶんと目立った。それもそのはず一泊150ドルの宿と雪上車での往復150ドルの値段は,若ものたちには少し贅沢な旅かもしれない。

雪の中を少し歩いただけでくたくたになり、キャビンに帰り明日からの計画を練ることにした。キャビンはロッジから少し離れているがロッジの喧噪から逃れてゆっくり出来る。ここにはコヨーテが住み込んでいて暗くなると餌探しに現れる。だから部屋の外の雪の中に食物を冷やしていると全部彼らに持って行かれる。


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Old Faithful Geyser


翌朝早起きしてオールドフェイスフル・ガイザー(間欠泉)の噴出時間に間に合うようでかけた。この間欠泉はイエローストーンのシンボルみたいな存在で、約65分おきに熱水を40-50メートルの高さに吹き上げる。まだ夜が開け切らない雪の景色はブルーの世界だ。その中に地低から吹き上げるガイザーの湯気が立ち上り地球の息吹を体感できた。バイソンの群れは少しでも暖かい地熱の側で夜を過ごす。まだ半分眠りこけている彼らの頭上に白い湯気が立ち上った。


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                     スノーモービル


オールドフェイスフルでの交通手段は、雪上車とスノーモービルだけだが、スノーモービルの人気は抜群だ。以前来た時は単独走行が許されていて一人で好きなところへ出かけられたが、今はそうはいかない。スノーモービル人口の増加でリーダーを先頭にグループでしかも決められたコースしか走れなくなった。それでも雪の荒野を走る快適さは何物にも代えられない。


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Doublet Pool

ボクはスノーモービルを諦めてオールドフェイスフルのガイザートレイルをモーニング・グローリーまでの往復6キロ余りを歩くことにした。スノーシューなしの雪道歩行は大変で何度も足を取られながら苦闘したが地球の営みを肌で感じながら野性動物たちと時を共有する幸せに身も心も満たされて行った。

(この続きは次回で)

Yellowstone-冬-15  
Morning Glory pool




テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

鳥たちのパラダイス、エバグレイズ

鳥たちのパラダイス
エバグレイズ国立公園,フロリダ州

Everglades National Park, Florida


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マイアミの北西部、メキシコ湾と接するエバグレイズ国立公園はその大部分を湿地帯で占める、米国でも特異な国立公園だ。オキチョビ湖を水源に、300種を超える鳥、動物類、700種にも及ぶ植物類が生息するという。その中には絶滅種に指定されている、フロリダパンサー、マナティ、それにミドリウミガメなども含まれている。

エバグレイズほど水の影響を多く受ける公園も少ない。ハリケーンの影響やその年の降雨量によって公園の様子はガラッと変わってくる。、水不足で干涸びていた池もその年によって雨が多く満々と水をたたえるとそれまで見られなかった鳥や動物たちが帰って来たりする。


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テントの側を横切るアリゲーターと羽を休めるイグレット
 


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しかし人口500万の都市マイアミと接し、冬場は観光客で膨れ上がる近郊都市も含め、オキチョビ湖からの水はエバグレイズに到着する前に枝分かれし、人間たちの生活のために吸い取られてしまうのが現状である。国立公園の入り口まで広がる農地と年々大きく広がる住宅群。自然を保護するか、人間の生活を優先するか、エバグレイズの存亡に警鐘を鳴らす人たちは数多い。



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左からPurple Gallinule, Roseate Spoonbill, Wood Stork



マイアミから北へ車で一時間のところに住んでいるボクにとって、エバグレイズはバックヤード(裏庭)みたいな最も心落ち着く国立公園である。その中でも一番好きな場所は公園の一番奥手にあるフラミンゴのキャンプ場だ。ここはオートキャンプとウォークインキャンプに分かれていて、ボクの好きな場所はウォークインキャンプ場のヤシの木の下だ。


エバグレイズは冬の乾季と夏の雨季の二つしかない。夏場は雨と高温、それに蚊の大襲撃に悩まされるが、冬場のキャンプはとても心地よい。海風がヤシの葉をさやさやと揺すり、満天の星座がすぐ手の届きそうな近さに迫ってくる。そんな静かな夜、短波放送のスイッチを入れて運良く日本語の法相が聞こえてきたりして幸せな気分にさせられる時がある。



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Green Heronのヒナとブルーヘロン



ここのキャンプ場の主はラクーン(アライグマ)だ。彼らは昼間はどこかで寝ていて夜になると活動を始める。毎晩鼻をクンクン鳴らしながら、頭をかじられるのではないかと思われるくらい、餌を探してテントの近くを徘徊する。そしてさわさわと草を踏み締める無気味な足音に目を覚ますと、今度は3メートルもあるワニがテントのそばを横切って海の中に消えて行ったりする。
テントで寝るキャンプにはいつもハプニングがつきまとい、モーテルの乾いたベッドでは味わえない自然との触れ合いがある。

このラクーンたちが餌を諦めてキャンプ地を離れると、もうエバグレイズに早い朝がやってくる。キャンプ場から歩いて行けるエコーポンドは鳥たちの宝庫で、陽が昇らないうちからバードウオッチャーたちが双眼鏡片手に歩き回っている。鳥たちの中で一番の早起きは、クーツ(オオバン)の仲間だ。鋭い鳴き声であたりの静寂を破ると、池のまん中に生えるマングローブの木に鈴生りになって寝ていたホワイトアイビスが群れをなして飛び立ち始める。そしてヘローンに、ペリカン、スプーンビルと、餌を求めて公園中の鳥たちの一日が始まるのである。


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池の端の一番高い松の枝には毎年鷹が巣を作る。今年も2匹が仲良く寄り添っていた。彼らの狩猟地はこのエコーポンドの周りで、油断した小さな鳥に素早く舞い降りて鋭いツメを立てる。鷹が獲物を狙って精神を集中している時はカメラマンにとってはシャッターチャンスだ。彼らは人間をあまり怖がらないので至近距離まで近付けるのである。


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ホークとアライグマの子供


その朝クローズアップで狙っていた鷹の姿が一瞬ファインダーから消えると、水辺で激しい泣き声が起こった。早起きのクーツががっちりと鷹のツメに押さえられてもがいていた。しかしざわめきはほんの一瞬だけで、エコーポンドはすぐにまたいつもの静けさをとり戻した。こんな平和そうな池にも、野性の弱肉強食の掟があった。


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『エバグレイズ国立公園の楽しみ方』

最寄りの空港はマイアミ空港で公園まで約50マイル、フォートローダデル空港だと約65マイルで行ける。公園へは

(1) 国道41号線から入る北側のシャークバレービジターセンター、
(2) エバグレイズシティーのガルフコーストビジターセンター、
(3) 南側のゲートシティー、ホームステッドから入るメインビジターセンターの3か所に分かれているが、

車で中まで入れて一番人気があるのは③の南側だ。最南端のフラミンゴビジターセンターにはレストランとモーテルがあり、食料も調達できる。フラミンゴにあるキャンプ場は1日14ドル、フラミンゴロッジはシーズン中は2005年に襲ったハリケーンカトリーナの被害でクローズされたままである。

キャンプ場の予約は下記の国立公園の電話番号で受け付けている。とにかく蚊と雨が多いので、虫よけスプレーと雨具を忘れないこと。キャンプする時は食料をラクーンに取られないように保管場所に気をつける。ここのラクーンは頭がよくて、バッグのジッパーを開けて食料だけ失敬するツワモノもいる。

Everglades National Park:
4001 State Road 9336, Homestead, FL 33034-6733

TEL. 305-242-7700
www.nps.gov/ever



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イエローストーン&グランド・ティートン

アメリカのパラダイス
イエローストーン & グランド・ティートン国立公園
Yellowstone & Grand Teton National Park
Montana, Idaho, and Wyoming


Yellow top 
アスペンの紅葉をバックに佇むブル・ムース
グランド・ティートン国立公園

アメリカの国立公園で一番好きなところは、イエローストーンだ。それにはいろんな理由がある。
先ずはじめに、1972年アメリカで最初に国立公園になったところで、もちろん世界でも第一号のナショナルパーク(国立公園)である。
近年巨大国アメリカは良きに悪しきにいろいろと批判を浴びるが、アメリカが一番誇りにしているのが、この国立公園である。
アメリカがこれまで世界中に輸出した中で一番有意義で、地球の未来を見据えた製品?で、この後国立公園は世界中に広まっていった。


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ラマー谷は黄金色に暮れて行く
イエローストーン国立公園


次にボクはアメリカに来てから新聞、雑誌の契約スポーツカメラマンとして生活して来た。しかし旅から旅のデッドラインに追いかけられる生活に心も身体もボロボロになりかけていた。そんな頃出会ったのがこのイエローストーン国立公園だった。
それまでにイエローストーン以外の国立公園はアリゾナ州のグランドキャニオンには行ったことがあったが、ここの観光客の混雑はスポーツ会場と余り変わりなくただ疲れただけだった。その時以来、とにかくあまり人のいないところに行きたかった

イエローストーン国立公園は、モンタナ、アイダホ、それにワイオミングの3州にまたがっている。そして南側にはロッキーのアルプス、グランド・ティートン国立公園とも隣接している。
いまから10数年前の初めての旅でボクは南のジャクソンホールでレンタカーしてイエローストーンへと北上した。
しかし「写真を撮るぞ!」と意気込んで来たのだったが全く思ったような絵を創ることができなかった。初めてのイエローストーンに惨めにノックアウトされたのである。この時の惨めさがボクを国立公園へとのめリ込ませる原因となった。
以後7年かけて米国全58カ所の国立公園を踏破した原動力となったところだ。


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リーダーを先頭に川を渡るバイソンの群れ
イエローストーン国立公園


それから、春夏秋冬の全ての季節にイエローストーンには出かけた。それぞれの季節に趣があるが、真冬のイエローストーンには完全に魅了されてしまった。マイナス20度を越す寒さの中で必死に生きる動物たちの姿が心に焼き付いた。その中でもオオカミに出会った興奮は忘れられない。
イエローストーンのオオカミは人間の虐殺により一度全滅したが、1995年と96年にカナダから連れてこられた灰色オオカミ31頭が放された。そして最盛期には公園内で190頭まで増えたが現在は170頭前後が確認されている。
オオカミの再導入によってイエローストーンの生態系はまた元の自然な状態に戻ったと言われるが、オオカミの復活を一番喜んでいるのはここを訪れる世界中からの観光客である。
オオカミは公園北東部の丘陵地帯にいくつもの縄張りをつくり生活している。冬期は公園内のほとんどの道路がクローズされるがこの北東部のクックシティに抜ける道路はオープンしているのでオオカミ好きな人たちには寒い冬は一番嬉しい季節でもある。


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プロングホーンの群れを見張る灰色オオカミ
イエローストーン国立公園


このオオカミたちのおかげでボクの旅はモンタナ州のボーズマンでレンタカーを借りて、北入り口に近いガーディナーのモーテルに泊まる事が多くなった。そして欲張って、南のグランド・ティートンまで足を伸ばす。
グランド・ティートンはティートン山脈を擁したロッキーの山と湖の美しい国立公園で、ここを流れるスネークリバー沿いの紅葉は息をのむ美しさである。
そしてこの近くはムース(ヘラジカ)が一番多い生息地になっている。
はたして10月初めのこの旅、アスペンの紅葉は今が盛りでボクは長年頭の中で描いていた美しい景色に心躍らせたのだった。
そしておまけにティートン山脈をバックに紅葉の中に佇む立派な角の雄のムースを見つけたのである。
メスのムースは頻繁に見かけるがこんな立派な角の雄は滅多に見かけない。
昼過ぎから粘ってつい夕日が沈む時間になり紅葉の照り返しで黄金に輝くムースを撮ることができた。


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集団で駆動するプロングホーン
イエローストーン国立公園


イエローストーンとグランド・ティートンの両公園はドライブするのにとても快適だ。南から北へ登ると高い山並みと湖が続き、イエローストーン側にはいると、8の字形のループが公園を走っている。間欠泉で有名なオールド・フェィスフルはロウアーループで、マンモス・ホット・スプリングスはアッパーループにある。1988年の山火事で焼けた森には若い木が生え山はまた新しく蘇った。ノリスからアッパーループに入りイエローストーン渓谷まで来ると山は雪になっていた。ここでは10月は紅葉と雪が一度にやって来る季節なのだ。


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は繁殖の季節だ
イエローストーン国立公園

ボクはまたオオカミたちのテリトリー、ラマー・バレーに戻った。すると今度は多くの人たちが道路わきに車を止めて望遠鏡とカメラを構えていた。
オオカミが倒したバイソンを2頭のグリズリーが横取りしていたのだ。
遠すぎて写真には無理だったが望遠鏡ではその様子が十分楽しめた。
翌朝ラマー谷は深い霧になりその中を縫うようにバイソンの群れが移動してゆく。車を降りてトレイルを歩くと枯れた山ヨモギの柔らかな匂いがあたりを包んでいた。この匂いに包まれると自然と心が落ち着いて来る。そして一度だけ行ったアフリカの草原が蘇って来た。ここには象やライオンはいないがあの時のアフリカと同じ匂いがした。
それは人間のDNAの中に刻み込まれた遥か、遥か昔の懐かしい匂いかもしれない。
アメリカのパラダイス、イエローストーン!


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テートン山脈をバックにオクスボウベンドの紅葉
グランド・ティートン国立公園





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テーマ : 動物の写真
ジャンル : 写真

初雪の季節、マウント・レーニエ国立公園、ワシントン州

初雪の季節

マウント・レーニエ国立公園、ワシントン州
Mount Rainier National Park, Washington 



初雪A



今月のデジブックのスライドショーはワシントン州にあるマウント・レーニエ国立公園です。

マウント・レーニエは、リング・オブ・ファイアー (環太平洋火山帯)の一部として連なっていて、この火山帯は日本列島も含めた、今でも活動をつづける活火山帯で、マウント・レーニエが最後に大噴火したのは2500年前でが、一番新しい噴火は1820年から1854年に起きた小さな噴火で、その後1900年代後半に小さな爆発があったといわれていますが、いま死火山になったのか、またいつか大噴火するのか誰にも予測はつきません。ちなみにレーニエ山から南へ80キロの、マウント・セント・へレンズが1980年に大噴火したのは記憶に新しい事です。

4394メートルのレーニエ山と周囲に広がる森林地帯を含めた美しい土地が国立公園に制定されたのは1899年で、アメリカで5番目の国立公園でした。
園内には多くのハイキングコースがあり、レーニエ山を望みながら夏は自然のお花畑が広がり秋は山々が燃えるような色に変わります。
今回のスライドショーの写真は、昨年の10月初め、パラダイスのビジターセンターから続くスカイライン・トレイル(標高2074メートル)を歩いたときのものです。
思いがけず前の日に初雪が降り、ハイカーの姿が途絶えたトレイルには冬眠前のクマたちがブルーベリーを頬張り、パノラマポイントから眺めるカスケード山脈の山々は息をのむ美しさで迫って来ました。

デジブックのスライドショーで“初雪の季節”をお楽しみください。
記事は:http://kazzy420.blog84.fc2.com/blog-entry-34.html からリンクします。


写真をクリックするとデジブックにリンクします。




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クマに遭ったらどうする?

クマに遭ったらどうする。


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最近日本からの方がクマによる被害のニュースが多いような気がします。
それはクマたちのテリトリーであった山奥まで人間たちの生活空間が広がりクマに会う機会が多くなったのと、もう一つクマの食生活に必要な雑木林が無くなりエサを求めて人間が住む地域まで降りて来るようになった事が原因だと思われます。
クマは雑食ですが秋口は木の実などが主食で、そんな木の実は雑木林でないと出来ません。
日本の森林は背の高い杉並木などに変わってしまい、クマや他の動物たちに必要なエサが無くなってしまったのが原因です。


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さてアメリカの場合はどうでしょうか?
日本と違いこの国では、まだまだクマたちに必要な雑木林は数多く残っています。それに国が制定した国立公園、国有林、野性動物保護区などは日本の比ではありません。
ですからアメリカの野性動物は非常に恵まれた環境の中で暮らしています。
しかし冬眠前の秋口になると民家の近くに現れたクマのニュースをよく聞きます。
これは米国でもやはり人間の住む地域が広がりクマたちのテリトリーまで侵入しているからです。そしてそんな人間たちの食べ物を一度でも経験したクマはまた現れます。
クマの出現する可能性のある地域ではゴミの処理などが大変問題になります。


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アメリカの国立公園の第一号は、1872年に誕生したイエローストーン国立公園ですが、ここでは最初野性動物に対する無知から野生のクマに餌をやって見せ物にしました。しかし人間を見るとエサをもらえると知ったクマたちは、キャンパーのテントや、駐車している車を壊してエサを奪うようになり、大問題となりました。
この経験をふまえて、以後国立公園内では野性動物に餌をやる事は禁止され、徹底されています。

アメリカではほぼ全国にクマは生息していて少し山に入ると遭遇します。
米国のクマはアラスカのポーラーベアー(北極グマ)をのぞきブラックベアーとブラウンベアーの2種類に大別されます。
主にアラスカなど寒冷地に住んでいるのがブラウンベアーでこれはグリズリーとも呼ばれています。ブラックベアーは暖かいフロリダから寒いところまでほぼ全域に住んでいます。
木に登るのはこのブラックベーの子供たちで、大人になり体重が重くなると登れないのでクマと遭遇した時木に登るのは一案です。

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さてクマに遭ったらどうするか?
ボクは山道をハイキングしている時何度かクマと遭遇しましたが、その時一番の問題はクマがどのくらい人間のことを知っているか?とっさの判断が必要です。
人間に遭遇した事のあるクマは人間は危害を加えないことを知っているので先ず襲って来ません。熊に襲われるのは急な出会い頭でクマが驚いた時がほとんどです。
ですから杖に鈴を付けて鳴らしながら歩くのはクマにこちらの存在を知らせるためです。
山の一本道でクマにであった場合、絶対に慌てて逃げない事。心を落ち着かせて声を出して話ししたり歌を歌います。目は絶対クマの眼を見ないようにする。クマは目を直視されると興奮します。
そして大事な事はクマに危害を加えないという事を分らせる事ですが、自分はクマよりも強いのだという事も相手に分らせる必要もあります。
それには立ち上がって「オレの方が大きいぞ」と意思表示します。
これでほとんどのクマは逃げて行きます。
さて逃げないでどんどん近づいて来たら、杖や石を投げて攻撃する。
ヨダレを流しながら興奮してうなりながら近づいて来たら、これはもう万事休す、助かるかどうか後はもう運次第だと想います。始めから死んだ振りをして倒れ込むのは大間違いです。


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ボクは怖い思いではいくつもありますがその中の一つ、グレーシア国立公園をハイキングした時山の一本道でグリズリーが地面を堀り起こした新しい跡を発見しました。
グリズリーは地中に住む地リスが好物で、穴を引っ掻いて地リスを狙っている最中に歩いてくるボクに気がついて隠れたのでした。このクマは数メートル近くの薮からボクを見ているに違いありません。道は両側が崖になっている一本道。この時はカメラの三脚を持っていたのでいざというときは反撃するつもりで頭の上に掲げて、心臓が高鳴り聞こえ適そうに興奮しましたが、とっさに口をついて出た日本の動揺を歌いながら無事細い道を通過しました。この時は時間が遅くなり陽が沈んで雨になりますます心細さがつのったのでした。

後で人に言われて自分の無知さに恐怖が蘇って来た思いでもあります。
アラスカのレイク・クラーク国立公園でキャンプした時のこと。ここは陸上からの交通手段が無いのでセスナで湖に下ろしてもらい、キャンプが終わったらまた迎えに来てもらいます。
あの時は3日間のキャンプ予定で湖にセスナで下ろしてもらい、テントを張ろうとしたらあちこちにグリズリーの糞とまだ新しいサケの食べ残しが散らばっていました。「これはヤバイ」しかしもう時遅しでセスナは去ってしまい人間はボク以外に誰もいません。グリズリーは姿は見せないものの薮の中から見張っているのが雰囲気で分るのです。薮からはなれた場所にテントを張り薪を拾って一晩中(アラスカの夏は白夜で、暗くなるのは4時間くらい)起きて火を燃やし続けました。さて3日間のキャンプも無事に終わり、最後の朝、テントからはなれた場所につくったトイレに行くとクマが掘り起こし、ボクのXXを食べてしまっていたのです。これにはまいりました。
後でクマの専門家に話しすると、「君が後数日キャンプしていたら確実に襲われていただろう。クマには自分たちのテリトリーがありサケ漁をするために侵入者を追い出さなければならないからね」
アラスカで銃も持たずキャンプしてあとで恐怖に襲われたことはありませんでした。


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ミネソタ州のカナダとの国境近くにあるオーという村には、クマと人間の友情の森があります。
昔ビンスという木こりのお爺さんが一人で森の中に住んでいてそこの住むブラックベアーと仲良くなりました。最初はクマの侵入を銃で応戦していたビンスでしたが、あるとき怪我をしたクマを助けてからクマたちとの友情が芽生えました。しかしお爺さんが無くなってクマたちはエサを求めて民家近くに彷徨ようになったため、動物愛護団体がこのエサやりの仕事を引き受け夏の間だけ餌をやるようになりました。
この森は今ではすっかり有名になり観光客が押し掛けるようになったために観覧用のプラットフォームをつくり観光客はそこからクマを見ることができます。
アメリカでは野性動物に餌付けする事は禁止されていますがここだけは特別です。
この森で特別の許可をもらって写真を撮っていた時、若いクマにちょっかい出されたことがあります。
本気で襲って来たのではなくて、人間の場合でも高校生ぐらいになると生意気になり喧嘩しかけてくるのと同じで、自分の胆試しみたいな感じで見慣れない人間にかかって来たのだと思いますが、やはりクマはクマで体中が縮み上がりました。
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カズさん

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全米の国立公園全58カ所を踏破したカメラマンが、60歳を機にアメリカ探険に再挑戦。観光では行けない、大自然と野生動物たちとの出会い。そして故郷日本へ帰り日本の野生動物、心の風景そして祭りに感動、28年ぶりの「日本再発見」を紹介します。それぞれの作品はデジブックのスライドショーで楽しめます。



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