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ヨセミテからのバレンタインデイ、プレゼント

 ヨセミテからのバレンタインデイ、プレゼント
ヨセミテ国立公園、カリフォルニア州 Yosemite NP, California



Yosemite.jpg 
今年撮影した”馬のしっぽの滝”写真、光が弱く赤色が今ひとつ

この年になるともうバレンタインデイのチョコレートなど来ないから、チョコレートのプレゼントなんかもう“よその世界の出来事”みたいな気がしていたが、空降の売店で買い物したらおつりと一緒に可愛い売り子が「ハッピーバレンタインデイ」と言ってチョコレートをくれた。
「え、ボクに!」こんなこともう随分と昔のことだったから、嬉しかった。



パノラマ4 
ハーフドームを望むヨセミテ・メドウの雪景色



このバレンタインデイ(2月14日)の週は、ヨセミテ国立公園で不思議な現象が見られる。
ヨセミテ渓谷の北側にそそり立つ、花崗岩の一枚岩、エル・キャピタンの頂上から流れ落ちる雪解け水が、沈む夕日に照らされて真っ赤に燃え上がるのである。
エル・キャピタンの高さは約1,000メートル、流れ落ちる滝は細長くまるで馬のシッポのように細長い水滴が長い毛先の様に見えるため「ホースティル・フォール(Horse Tail Fall))とも呼ばれている。
日没前、最後の光が エル・キャピタン頂上付近を照射し始めると、それまでただの白い水しぶきだった滝はだんだんと赤く変化して来る。
時々強風に吹かれた水滴はまるで火山の爆発みたいに赤い水滴をはじき飛ばす。



パノラマ2  
  Swinging Bridgeから見るヨセミテ滝


この自然の大スペクトラル・ショーを見ようと、夕方近くになると人々がエル・キャピタンの下の森の中に集まって来るが、自然は時には意地悪で毎日見られるというわけではない。
雲が太陽を遮らない晴れた日が条件だ。もちろん雲一つなく赤くギラギラした太陽の光に照らされると、滝の水はそれだけ赤く燃え上がるが、この時期、冬のヨセミテではなかなか難しい。
ボクは4年前に一度この現象を写真にする事ができたが、機会があればぜひもう一度見たいと思っていた。
そして今年の2月またチャンスがやって来た。別の仕事でサンフランシスコへ行く機会が出来たのだ。




パノラマ18 
Merced River からのエル・キャピタンの朝


サンフランシスコから冬のヨセミテ国立公園へは120号線からビッグ・オークフラット・ロードと140号線からエル・ポータルを抜ける入る西側入り口があるが、雪が少なく無難なのは140号線のエル・ポータルを抜ける道路だ。
シエラ山脈の中にあるヨセミテではサンフランシスコは晴れていても雪になったりする。だから冬場はチェーンの携行が義務づけされているが、 SUV (スポーツユーテリティ)の4輪駆動はチェーンなしで走ることができる。
バレンタインズディの日、サンフランシスコは春のぽかぽか陽気みたいに暖かかったが、天気予報はその日の夜から低気圧の接近を伝えていた。
だから今日はどうしても夕日が沈む前までにヨセミテの谷に到着しなければならない。


パノラマ13 
有名なトンネルビューからの眺め

モデストを過ぎてマースドから140号線にはいると道路の両脇にある桃畑はピンクの桃の花が咲き始めていた。
車をぶっ飛ばし昼過ぎにヨセミテに着いた。夏場は人の喧騒ではち切れそうなヨセミテの谷はこの時期静けさを取り戻し、ヨセミテ滝は半分が凍り付きながらも、相変わらず勇壮に水しぶきを上げながら落下していた。
今回はそのヨセミテ滝が見えるロッジの一番安い部屋($120)をラッキーなことに3泊確保することができた。


IMG_6095.jpg 
絵になる?雪と鹿


しばらくぶりの冬のヨセミテの山々に挨拶しながら谷のループ道を走り夕方になるのを待った。
そしてまだ3時過ぎだというのにエル・キャピタンを見上げる森には多くの人たちが集まって来ていた。
ボクもまた心のソワソワを押さえきれずにすぐにその一員に加わった。
今年は雪が少なく“馬のしっぽの滝”はこの前来た時より水の量が少なかったが、それでも風に吹かれて水しぶきが上がっている。ここにいる皆がいい夕焼けになるよう願っているのが分かった。そして大自然のドラマが始まった。しかしエル・キャピタンンの上を横切る雲が多くて太陽が隠れて期待したような“マグマの赤い流出”シーンみたいには行かなかったが、
それでも赤くなった“馬のしっぽ滝”が見られたのは満足だった。 そしてエル・キャピタンは深いやみに包まれ、夜中過ぎから天気予報通りに雪となった。



YM-66.jpg 
2007年に撮影した快晴の日の馬のしっぽ滝 ”Horse Tail Fall" 


長旅で疲れているはずなのに頭が冴えてほとんど眠れない夜を過ごし、5時にはベッドを出て空を見た。真っ黒い空からは白い雪が舞い降り一面白い世界に変わっていた。夜が明ける前に前日決めた撮影スポットに出かけたが雪は深く朝日が山肌を染める気配はなかった。
それから3日間ヨセミテの谷は雪に埋もれた。
ヨセミテがくれた素敵なバレンタイン・プレゼントだった。


IMG_6221.jpg 
谷で見かけたボブキャット



ヨセミテで出会った『大和撫子と草食系の大学生』

あちこち旅していると日本人に出会う機会も多い。最近は不景気のせいか以前ほど多くはなくなったが、日本人に出会うと話しかけていいのか知らん振りした方がいいのか今でも迷ってしまう。今回はヨセミテで出会った日本人大学生男女の話しを少し。

2月14日のバレンタインズディをはさんだ約一週間はヨセミテ国立公園にあるエル・キャピタンで不思議な光景が見られる。今回は2度目の挑戦で最初は4年前の2007年2月だった。
この時は雪がほとんどなくてヨセミテ滝までハイキングした。すると若い日本人の女性二人とであった。二人はアメリカの大学に留学していたが、無事卒業して日本に帰る前にアメリカを見るために、経費を節約しながらいろいろ旅しているのだといった。こんな若者にはものすごく親切したくなる。

ちょうどその日の夕方、エル・キャピタンのスペクタルショーを撮影に行く予定だったので車のない二人も連れて行った。そして写真のような見事なショーに2人はとても感激して日本に帰ってから何度もメールと御礼の手紙をもらった。特に嬉しかったのは一人の女性は郷土の漁業組合に勤めることになって、自分たちが作った郷土の宣伝用のパンフレットを送ってくれた時だった。
日本にもまだこんな大和撫子がいたことを驚くとともに嬉しかった。アメリカの大学に留学しても浮かれることなく郷土にしっかりと根を生やして生きる姿にボクはとても感激したのだった。

ところで今年バレンタインズディの週にまたチャンスが来てヨセミテへ出かけた。ちょうど低気圧の襲来で山は雪になった。ロッジのカフェテリアで食事していると隣の席に日本人らしき若者がいた。よせばいいのに日本人を見るとなつかしさと、親切の押し売りをしたくてすぐに話しかけてしまう。

2人は東京の大学生でサンフランシスコに旅行に来て、ついでにオプショナルでヨセミテに来たのだと言った。1人は茶髪で足のすねが見えるような短いパンツをはいて、原宿でも散歩するような出で立ちだった。ああこれが最近よく聞く“草食系男の子”だなと思った。外は雪、こんな日にスニーカーで歩けるはずもない。
ボクはまたまた親切心を出して車で二人を案内してやることにした。

「大学では何を勉強しているの?」と聞くと「メディアに興味があってそちらを勉強しているんです」「山は雪なのに良くそんな軽装で来たね?」「ヨセミテがどんなところか知らなかったもので」
そしてヨセミテの谷が一望できるトンネルビューまで連れて行くと、カメラを取り出し記念撮影となった。すると二人はVサイン。「こんなポーズを20歳過ぎた男がやるかよと」と、古い親爺のボクは驚き果てているのに、この2人にはそんな気持ちが通じるはずもなく、でもこの2人は素直ないい子だとは思うのだけど、何かが違うのです。これが今の日本の姿なのでしょうか?

あれから3週間が過ぎて、この2人から「ありがとう」のメールでも入るかな?という期待もどうやら空しいようで、メディアを勉強している草食系の男の子たちはこの「ありがとう」の言葉は学校でも家庭でも教わらなかったようです。

先の大和撫子の2人に比べて余りにもひ弱な男2人にまたまた日本の未来を憂いてしまうのでした。



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テーマ : 海外旅行
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カズさん

Author:カズさん



全米の国立公園全58カ所を踏破したカメラマンが、60歳を機にアメリカ探険に再挑戦。観光では行けない、大自然と野生動物たちとの出会い。そして故郷日本へ帰り日本の野生動物、心の風景そして祭りに感動、28年ぶりの「日本再発見」を紹介します。それぞれの作品はデジブックのスライドショーで楽しめます。



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