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クマに遭ったらどうする?

クマに遭ったらどうする。


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最近日本からの方がクマによる被害のニュースが多いような気がします。
それはクマたちのテリトリーであった山奥まで人間たちの生活空間が広がりクマに会う機会が多くなったのと、もう一つクマの食生活に必要な雑木林が無くなりエサを求めて人間が住む地域まで降りて来るようになった事が原因だと思われます。
クマは雑食ですが秋口は木の実などが主食で、そんな木の実は雑木林でないと出来ません。
日本の森林は背の高い杉並木などに変わってしまい、クマや他の動物たちに必要なエサが無くなってしまったのが原因です。


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さてアメリカの場合はどうでしょうか?
日本と違いこの国では、まだまだクマたちに必要な雑木林は数多く残っています。それに国が制定した国立公園、国有林、野性動物保護区などは日本の比ではありません。
ですからアメリカの野性動物は非常に恵まれた環境の中で暮らしています。
しかし冬眠前の秋口になると民家の近くに現れたクマのニュースをよく聞きます。
これは米国でもやはり人間の住む地域が広がりクマたちのテリトリーまで侵入しているからです。そしてそんな人間たちの食べ物を一度でも経験したクマはまた現れます。
クマの出現する可能性のある地域ではゴミの処理などが大変問題になります。


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アメリカの国立公園の第一号は、1872年に誕生したイエローストーン国立公園ですが、ここでは最初野性動物に対する無知から野生のクマに餌をやって見せ物にしました。しかし人間を見るとエサをもらえると知ったクマたちは、キャンパーのテントや、駐車している車を壊してエサを奪うようになり、大問題となりました。
この経験をふまえて、以後国立公園内では野性動物に餌をやる事は禁止され、徹底されています。

アメリカではほぼ全国にクマは生息していて少し山に入ると遭遇します。
米国のクマはアラスカのポーラーベアー(北極グマ)をのぞきブラックベアーとブラウンベアーの2種類に大別されます。
主にアラスカなど寒冷地に住んでいるのがブラウンベアーでこれはグリズリーとも呼ばれています。ブラックベアーは暖かいフロリダから寒いところまでほぼ全域に住んでいます。
木に登るのはこのブラックベーの子供たちで、大人になり体重が重くなると登れないのでクマと遭遇した時木に登るのは一案です。

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さてクマに遭ったらどうするか?
ボクは山道をハイキングしている時何度かクマと遭遇しましたが、その時一番の問題はクマがどのくらい人間のことを知っているか?とっさの判断が必要です。
人間に遭遇した事のあるクマは人間は危害を加えないことを知っているので先ず襲って来ません。熊に襲われるのは急な出会い頭でクマが驚いた時がほとんどです。
ですから杖に鈴を付けて鳴らしながら歩くのはクマにこちらの存在を知らせるためです。
山の一本道でクマにであった場合、絶対に慌てて逃げない事。心を落ち着かせて声を出して話ししたり歌を歌います。目は絶対クマの眼を見ないようにする。クマは目を直視されると興奮します。
そして大事な事はクマに危害を加えないという事を分らせる事ですが、自分はクマよりも強いのだという事も相手に分らせる必要もあります。
それには立ち上がって「オレの方が大きいぞ」と意思表示します。
これでほとんどのクマは逃げて行きます。
さて逃げないでどんどん近づいて来たら、杖や石を投げて攻撃する。
ヨダレを流しながら興奮してうなりながら近づいて来たら、これはもう万事休す、助かるかどうか後はもう運次第だと想います。始めから死んだ振りをして倒れ込むのは大間違いです。


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ボクは怖い思いではいくつもありますがその中の一つ、グレーシア国立公園をハイキングした時山の一本道でグリズリーが地面を堀り起こした新しい跡を発見しました。
グリズリーは地中に住む地リスが好物で、穴を引っ掻いて地リスを狙っている最中に歩いてくるボクに気がついて隠れたのでした。このクマは数メートル近くの薮からボクを見ているに違いありません。道は両側が崖になっている一本道。この時はカメラの三脚を持っていたのでいざというときは反撃するつもりで頭の上に掲げて、心臓が高鳴り聞こえ適そうに興奮しましたが、とっさに口をついて出た日本の動揺を歌いながら無事細い道を通過しました。この時は時間が遅くなり陽が沈んで雨になりますます心細さがつのったのでした。

後で人に言われて自分の無知さに恐怖が蘇って来た思いでもあります。
アラスカのレイク・クラーク国立公園でキャンプした時のこと。ここは陸上からの交通手段が無いのでセスナで湖に下ろしてもらい、キャンプが終わったらまた迎えに来てもらいます。
あの時は3日間のキャンプ予定で湖にセスナで下ろしてもらい、テントを張ろうとしたらあちこちにグリズリーの糞とまだ新しいサケの食べ残しが散らばっていました。「これはヤバイ」しかしもう時遅しでセスナは去ってしまい人間はボク以外に誰もいません。グリズリーは姿は見せないものの薮の中から見張っているのが雰囲気で分るのです。薮からはなれた場所にテントを張り薪を拾って一晩中(アラスカの夏は白夜で、暗くなるのは4時間くらい)起きて火を燃やし続けました。さて3日間のキャンプも無事に終わり、最後の朝、テントからはなれた場所につくったトイレに行くとクマが掘り起こし、ボクのXXを食べてしまっていたのです。これにはまいりました。
後でクマの専門家に話しすると、「君が後数日キャンプしていたら確実に襲われていただろう。クマには自分たちのテリトリーがありサケ漁をするために侵入者を追い出さなければならないからね」
アラスカで銃も持たずキャンプしてあとで恐怖に襲われたことはありませんでした。


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ミネソタ州のカナダとの国境近くにあるオーという村には、クマと人間の友情の森があります。
昔ビンスという木こりのお爺さんが一人で森の中に住んでいてそこの住むブラックベアーと仲良くなりました。最初はクマの侵入を銃で応戦していたビンスでしたが、あるとき怪我をしたクマを助けてからクマたちとの友情が芽生えました。しかしお爺さんが無くなってクマたちはエサを求めて民家近くに彷徨ようになったため、動物愛護団体がこのエサやりの仕事を引き受け夏の間だけ餌をやるようになりました。
この森は今ではすっかり有名になり観光客が押し掛けるようになったために観覧用のプラットフォームをつくり観光客はそこからクマを見ることができます。
アメリカでは野性動物に餌付けする事は禁止されていますがここだけは特別です。
この森で特別の許可をもらって写真を撮っていた時、若いクマにちょっかい出されたことがあります。
本気で襲って来たのではなくて、人間の場合でも高校生ぐらいになると生意気になり喧嘩しかけてくるのと同じで、自分の胆試しみたいな感じで見慣れない人間にかかって来たのだと思いますが、やはりクマはクマで体中が縮み上がりました。
この記事はhttp://kazzy420.blog84.fc2.com/blog-entry-30.htmlでごらんください。


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くま

とても興味深い内容で、おもしろかったです。
すごい体験をなさっているのですね。
私がアメリカで何度か国立公園に行ったときにも、
やはりクマがいるから食べ物を車のみえるところにおいておかないように、という
注意書きを何度もみました。怖いですね。
楽しくよませていただきありがとうございました。また遊びにきます。Kei
プロフィール

カズさん

Author:カズさん



全米の国立公園全58カ所を踏破したカメラマンが、60歳を機にアメリカ探険に再挑戦。観光では行けない、大自然と野生動物たちとの出会い。そして故郷日本へ帰り日本の野生動物、心の風景そして祭りに感動、28年ぶりの「日本再発見」を紹介します。それぞれの作品はデジブックのスライドショーで楽しめます。



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