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ネネの歓迎

ハワイ火山国立公園、ハワイ州
Hawaii Volcanoes National Park, Hawai

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ビッグアイランドと呼ばれるハワイ島は名前の通り、島のサイズもさることながら自然が見せるスケールの大きさに驚かされる。ハワイ火山国立公園は1987年、ユネスコの世界遺産に指定された。年中温暖な晴天が続く島の西側には色とりどりの花が咲き乱れ、一方東側は雨が多く、緑豊かな熱帯雨林や渓谷が連なっている。そしてカルデラの中には雨が一滴も降らない砂漠まである。

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ハワイ島のスケールは、今なお活発に溶岩を流し続けるキラウエア火山の地熱の上に立った時に最もひしひしと感じられる。果てしなく深く大きな地球の熱い息吹きを体感した時、身も心も一段と大きくなったような気分にさせられるのである。 刻々と変化する地形  キラウエア火山(標高1243メートル)は世界で唯一、近くまで車で乗り付けることができる活火山だ。この火山は、爆発的な噴火はないものの溶岩の流れが刻々と変化を続けているのが特徴で、数カ月ぶりに訪れてみると以前あった道路はすっかり黒い溶岩の固まりになっていたりする。ボクはこれまでに3回訪れたが、最初の時、海まで通じていたチェーン・オブ・クレーター・ロードは、2年後の2回目の時は溶岩に塞がれて途中で寸断していた。そして海に流れ込んだ溶岩の熱い固まりが作っていた水蒸気は3回目の時はすっかり消え、溶岩は遠く山の彼方に見えるだけになっていた。

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最初の2回は時間がなくて溶岩の近くまで歩けなかったので、3回目は時間に余裕を持って乗り込んだ。しかし、自然はいつも気紛れだ。期待していた活発な溶岩の活動は弱まっていて、ボクの気分は落ち込んだ。しかしパークレンジャーは、「マウナ・ウルから出ている片道約7マイル(10k)のナパウ・トレイルの先にあるナパウ・クレーターまで歩けば、もう少し活発な溶岩が見えるだろう」と慰めてくれた。ボクは気を取り直し、真っ黒い溶岩の中のトレイルを歩くことにした。
足場の悪いトレイルは体力をことのほか消耗する。カメラと水でずっしり重くなったバックパックを背に、目的地への目印はトレイルに沿って積み重ねられた小石の塔だけだ。これを見失うととんでもない方へ迷い込んでしまう。少し歩いただけで寝不足の身体に汗が吹き出てくる。そしてすっかり汗を出し切ると身体は少し軽くなったが、歩いても、歩いても溶岩の真っ黒な不思議な世界に、どこか違う惑星にいるような気にさせられた。しかしよく見ると、こんな黒く色のない世界にも溶岩の裂け目から植物がしっかり根を生やし花を咲かせていた。

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途中のマカオプヒのクレーターまでようやく辿り着くと、景観は一変して今度は熱帯雨林になった。5~6メートルもある背丈のシダが生い茂り、そのすき間から露に濡れた可憐なランが心を潤してくれた。最後のシダの林を抜けると切り立った崖からナパウ・クレーターが姿を現した。そしてその先には、長く低く煙をたなびかせたパウオーの山を臨むことができた。この火山には古くから女神ペレが住んでいると云い伝えられてきた。地球の底から湧き上がる自然のエネルギーを見ていると、ボクは不思議と疲れも忘れ、女神の懐に抱かれたような優しい気持ちにさせられるのだった。

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ハワイの州鳥に挨拶    
翌日は足が痛くて、その足を引きずりながらビジター・センターに近い、キラウエアのカルデラを歩くのが精一杯だった。その時、溶岩のすき間から2羽のヒナを連れたネネ親子が現れた。ネネ(正式名:Nesochean Sandvicensis)はカナダ雁の一種で、ハワイだけにしか生息していないためハワイの州鳥に指定されている。しかし人間の乱獲や、天敵マングースが原因で、18世紀末には2万5000羽もいたネネは1950年代には30羽までに激減し、ユネスコの絶滅危惧種に指定された。現在は、手厚い保護で400羽まで増えたといわれるが、それでも野生の姿を見られるのはとてもラッキーだった。ボクは足の痛さも忘れこの親子を追いかけた。親鳥2羽は生まれたばかりのヒナを間に挟み、この干涸びた溶岩の中にわずかに生える草を求めて歩き回っていた。この過酷な自然の中でこの2羽のヒナはどうやって生き延びるのだろうか?   
ボクはネネの親子に熱い声援を送った。

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ハワイ火山国立公園 ビジターズ・センター(www.nps.gov/havo、808-985-6000)
■ 行き方:主な飛行場はコナとヒロにあるが、ヒロからだとビジターズ・センターまで約20マイル(28k)。 ■宿泊施設:公園内にあるVolcano House(www.volcanohousehotel.com、808-967-7321)が便利。レストランの窓からはキラウエアカルデラを望むことが出来、ビジターセンターやジャ ガー博物館へ往くにも近くて便利だ。 溶岩が広がり、高い木や山などの目標物がなく、迷いやすいため、キャンプやハイキングは、ビジターセンターで説明を受けて必ず届け出る義務がある。海に近く強風なだけでなく雨林や沙漠もあり気候が急変するので、さまざまな気候に備えた服装が必要。 ハワイ島は火山の他に綺麗なビーチやプランテーション、コナのコーヒー園など見どころが多いのでレンタカーで回ると楽しみは倍増するだろう。


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カズさん

Author:カズさん



全米の国立公園全58カ所を踏破したカメラマンが、60歳を機にアメリカ探険に再挑戦。観光では行けない、大自然と野生動物たちとの出会い。そして故郷日本へ帰り日本の野生動物、心の風景そして祭りに感動、28年ぶりの「日本再発見」を紹介します。それぞれの作品はデジブックのスライドショーで楽しめます。



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