スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大きな秋、小さな秋。

グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園(1983,世界遺産)、テネシー、ノースカロライナ州
Great Smoky Mountains National Park, NC and TN 



SM-1.jpg

雲がかかったアパラチア山脈

 

アメリカ合州国の東部を南北に貫くアパラチア山脈。
バージニア州北部からはシェナンドー国立公園に指定されてその山の中を全長750キロに及ぶブルーリッジ・パークウエィーが走っている。
そしてその終点はグレート・スモーキー山脈国立公園へと達する。
 ジョンデンバーが歌った「カントリー・ロード」はこの辺りのことだ。 紅葉で黄色く色づく山並みに秋の日は優しく、ハンドルを握りながら自然と懐かしい歌が口をついて出てきた。

 

名称未設定_パノラマ1



グレート・スモーキーマウンテン国立公園は、ノースカロライナ州とテネシー州にまたがりユネスコの自然遺産にも指定されている。
ノースカロライナ州からのゲートシティはチェロキーでチェロキーインディアンの居留地だ。 ソコ川沿いの小さな町は日本の温泉地を思わせるような、土産物屋が建ち並び立派なカジノホテルまである。長旅で疲れたボクは山に行くのを止めて早めにモーテルにチェックインして、チェロキー族のミュージアムをのぞいてみた。

 IMG_4433.jpg   IMG_4476.jpg   IMG_4063.jpg


写真をクリックすると大きくなります。 


ここでも先住民に対する白人の迫害の歴史が語られていた。
 チェロキー族の最大の悲劇は1830年、連邦政府がチェロキー族の全ての領地をバージニア州に併合してから始まる。
そしてこの土地に金が出た事から白人たちがなだれ込んできた。
政府はチェロキー族の「強制移住法」を作りオクラホマ州に作られた収容所へと追いやったのである。
1983年の冬、長い旅に出発したチェロキー族1万7000人は、厳しい冬と粗末な装備のためにうち4000人が死んだ。
この悲劇は「Trail of tears」(涙の足跡)と呼ばれ、白人たちがおかした合衆国の「恥」として語り継がれている。



IMG_4240.jpg  

 

IMG_4468.jpg 


現在このノースカロライナ州のチェロキーに住んでいるのは、アパラチア山中に立てこもり最後まで白人に対抗した数百人のチェロキー族の子孫たちで、政府は1848年ここをチェロキー族の居留地として承認した。
これにはこの
「Trail of tears」(涙の足跡)事件に心を痛めた良識あるアメリカ国民の後押しがあったといわれる。
現在ではやく5千人のチェロキー族が白人と共存している。


IMG_4077.jpg



チェロキーからテネシー州まで国立公園を貫いているのがニューファウンド・ギャップ・ロードでテネシー州との州境までドライブすると最高地点、クリンマンス・ドーム(2024m)まで一気に駆け上がることができる。
麓では木々が燃えるような紅葉を見せていたのにここまで上るとすっかり葉は落ちて冬枯れの山肌になっていた。
しかし遥か足下の山々に雲がかかり偉大なるアパラチアの山々が一望出来た。
  山々は夕日に淡く染まり、幾重ものシルエットが煙の中に佇んでいるみたいだった。



IMG_4377.jpg

 

 


テネシー州側の下りは快適だ。一気にシュガーランドのビジターセンターまで下りてここから川沿いをケイーズ・コーブまでドライブすると、曲がりくねった川沿いの道は今を盛りの紅葉に覆われていた。
ケイーズ・コーブの中にはつい最近まで人が住んでいて、その住居跡や教会はそのまま国立公園の中に残っている。かっては牛や馬の姿で賑わったであろう牧場跡には今はエルクや鹿の野生の姿があった。

車を止めて薮の中を歩くと枯れ葉の匂いが心を落ち着かせた。ナナカマドの赤い実が昨夜の雨のしずくを朝日に輝かせていた。
アパラチア山脈の大きな秋から、この薮の中にボクは小さな、小さな秋を見つけた。



IMG_4225.jpg


小さな秋を森の中で見つけた。

 

 


 行き方: 

http://www.nps.gov/grsm/index.htm

公園はノースキャロライナ州とテネシー州にまたがっているのでどちらの州から行くかによって変わって来る。

ノースキャロライナからはアッシュビル、テネシーからはノックスビルが一番近い空港だ。アトランタからは約3時間でテネシー側の入り口まで行ける。

もう一つワシントンDCからバージニア州、フロントローヤルまで行き(100km)ここからブルーリッジパークウエーをドライブする方法もある。(1000km)

いずれにしろレンタカーなしでは行動に大幅な制約がある。

秋の紅葉シーズンがベストだが、春の若葉の季節も素晴らしい。公園の外にはモーテルが林立しているので宿泊の心配は先ず必要ない。

公園の入場料は無料。

 

G. Smoky Mt. NP

地図をクリックすると大きく見れます。

 

 最後まで読まれた方はここをクリックして下さい


スポンサーサイト

テーマ : アメリカ
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

非公開コメント

No title

アメリカの紅葉も美しいですね!豪快なイメージが有りましたが、何とも柔らかい色で素敵です。
スローシャッターの川がお気に入りです。

No title

初めて、コメントさせて頂きます。

原生林の山々の紅葉は息をのむような美しさですね。

鹿の写真を拡大してみますと、雑草がほとんどありませんね。私は九州に住んでおりますが、あたりは、雑草が多いです。緯度の関係でしょうか?寒い所はやはり雑草は少ないのでしょうね。
ジョン・デンバー/カントリーロード、いいですね。早く亡くなられて残念です。
到底プロの方には及ばないですが、自分が何かを写す時のヒントが、このカズさんのHPにたくさんあるように思います。

ここではないですが、「オーロラの下で」のデジブックも見させて頂きました。100ページ以上あるのに飽きずに見てしまいました。圧巻ですね。ともかく、圧倒的な大地の広がり感は、この日本では中々体感出来ないので、気持ちいいです。雪の匂いまでも伝わって来そうです。お気に入りに登録して何時でも見れるようにしたいと思います。ありがとうございます! また見に来ます。

大きな秋と小さな秋

 大きな秋の中の小さな秋というのが立体感を醸し出してとても世界がリアルに想像できます。それにこの色彩がたまらないほどの秋ですね。綺麗なだけではなく生命を感じました。
プロフィール

カズさん

Author:カズさん



全米の国立公園全58カ所を踏破したカメラマンが、60歳を機にアメリカ探険に再挑戦。観光では行けない、大自然と野生動物たちとの出会い。そして故郷日本へ帰り日本の野生動物、心の風景そして祭りに感動、28年ぶりの「日本再発見」を紹介します。それぞれの作品はデジブックのスライドショーで楽しめます。



HPへはこちらから

カウンター
最新記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新コメント
カテゴリ
フリーエリア
ワイオミング州の旅行情報
ワイオミング州の旅行情報> トリップアドバイザーにお勧めブログとして認定されました。
リンク
ご連絡はこちらから

お名前:
あなたのメールアドレス:
件名:
本文をお書き下さい:

検索フォーム
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。