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初雪のマウント・レーニエ

マウント・レーニエ国立公園、ワシントン州
 Mount Rainier National Park, Washington



 

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リフレクション・レイクから見るマウント・レーニエ


昨日まで空を覆っていた雲が晴れると、急に冷え込み朝起きると雪が降っていた。今年の初雪だ。泊まっていたニスカリーのモーテルを飛び起きて、新雪の道をパラダイスのビジターセンターまでドライブした。途中スリップして冷や汗のドライブだ。パラダイスにつくと雪はやみ、一休みしてすぐに今度はリフレクションレイクへ下りることにした。ここからの下りはもっと雪が多くて苦労したが、湖につくと水面から霧が上がりその上にレーニエ山が白銀に輝く山頂をのぞかせていた。


 


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ナナカマドの赤い実に雪がつもり、枯れた葦に凍り付いた水滴が朝日に光っている。ボクは夢中になってシャッターを押した。その時岩の間から狐が見ているのに気がついた。夏の赤毛は灰色の厚毛にかわりすっかり冬支度を終えていた。狐は何か獲物を狙っているのだろうか、時折岩陰から出ては消え、ボクと目を合わすとすぐにまた引っ込んだ。

 

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冬毛に変わったRed Fox, cross phase


 

湖での撮影を切り上げると今度はまたパラダイスに引き返しスカイライン・トレイルに挑戦することにした。これは最高地点パノラマ・ポイント(2074m)を折り返しかえってくる約8.5kのコースだ。急な冷え込みでベリーの葉っぱが赤く紅葉して、まるで赤い花畑を歩いているみたいだった。

 

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真っ赤に色ずいたベリーとクマたち

写真をクリックすると大きくなります。)


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途中でクマに出会った。彼らは冬ごもりを前にいまは食べられるだけ食べなければならない。遠くにも1頭いた。近くの若いクマはボクの姿をちらりと一瞥したがまた野生のベリーの実にむしゃぶりついた。鼻の頭が紫色に変わっている。ボクはクマを興奮させないよう気を配りながら遠ざかるのを待った。

 

パノラマポイントまで上ると、陽は西に傾き始め眼下に広がる雲海が赤く輝き始めた。はるか遠くにマウント・セント・へレンズがポツンと暮色に染まっていた。そして手前には雪をかむったユニコン、ザ・キャッスル、ピナクル、そしてイーグルの各山頂がすでに暮れかかった大地にくっきりと浮かび上がった。

山に来て一番の至福のとき、暮れかかった山からはハイカーの姿も消え、しばし自然と一体になれる自分だけのときがあった。

(2008年10月11日の日記から)

 



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鳥は空に消え
今や最後の雲も消え去った
山と私は共に座る
 山だけが残るときまで
李白

 

 

 


故郷日本の富士山に思いを馳せ、日系移民の間ではマウント・レーニエを親しみを込めて「タコマ富士」と呼んだ。 山裾が長く雪をかむったレーニア山は、シアトルや隣のタコマ市からは、そういえば富士山に似ている。 標高4392m、カスケード山脈の最高峰は先住民ピュアラップ族(Puyallup)には「水の母」という意味のtacobetと呼ばれており、そこから転じてタホマまたはタコマと呼ばれていた。(Wikipediaより)
マウント・レーニエは、リング・オブ・ファイアー (環太平洋火山帯)の一部として連なっている。この火山帯は日本列島も含めた、今でも活動をつづける活火山帯で、マウント・レーニエが最後に大噴火したのは2500年前である。一番新しい噴火は1820年から1854年に起きた小さな噴火で、その後1900年代後半に小さな爆発があったといわれるが、いま死火山になったのか、またいつか大噴火するのか誰にも予測はつかない。ちなみにレーニエ山から南へ80キロの、マウント・セント・へレンズは1980年に大噴火している。


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ここは太平洋側からの湿った空気の影響か、雨や霧が多くてシアトルやタコマから見ると晴れていても山に近づくにつれ、雲がかかり視界が遮られたり、反対の場合もある。国立公園に指定されたのは全米5番目の1899年で、周囲の森林地帯も含めて美しい自然が保護されている。 公園へのアクセスは、山をぐるりと取り囲むようにして東西南北に4カ所あるが、一年中オープンしているのは南西に位置するニスカリー入り口だけだ。また北東川のエントランスからは車で行ける公園内の最高地点サンライズ(1950m)まで一気に上れる。

 

 

26.jpg

 


レーニエ山頂上までの登山はふもとまでのアクセスは簡単だが、以後は難易度が高くてかなりの登山技術が必要で、途中には氷河があり変わりやすい気象条件から、これまで多くの登山者の命が奪われた。しかし麓の雪をかむった頂上を見ながらのハイキングやトレッキングトレイルは非常に整備されており、特に山の回りを一周する「ワンダーランド・トレイル」150キロには毎年多くの人たちが挑戦する。 ほかにも短いトレイルはいっぱいあり、夏場の高山植物と秋口の紅葉を見ながらのハイキングは快適だ。

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スカイライン・トレイルからの眺め




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カズさん

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全米の国立公園全58カ所を踏破したカメラマンが、60歳を機にアメリカ探険に再挑戦。観光では行けない、大自然と野生動物たちとの出会い。そして故郷日本へ帰り日本の野生動物、心の風景そして祭りに感動、28年ぶりの「日本再発見」を紹介します。それぞれの作品はデジブックのスライドショーで楽しめます。



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