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白夜のデナリ国立公園、アラスカ

白夜のワンダーレイク、デナリ国立公、アラスカ


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マッキンリー山が晴れ渡るのはとても珍しい。

アラスカには8カ所の国立公園があるが、公共の交通機関がなくアクセスに不便な公園もあり今でも手つかずの自然が残っているところが多い。その中でも一番の人気を誇るのがデナリ国立公園だ。“デナリ”とはネイティブアメリカンのアサバスカン族による「偉大なるもの」の意味。 1917年、第25代大統領、ウイリアム マッキンリーの名前をとってマッキンリー国立公園が制定されたが、1980年当時の大統領ジミー カータ氏によって新たに広大な動物保護区が加えられ、名前もデナリ国立公園となった。
この公園の人気の理由は地理的にもアンカレッジとフェアバンクスのほぼ中間に位置しアラスカでは比較的アクセスに便利なことがあげられるが、何よりも多くの動物たちをみられるのと、北半球で一番高い山、標高6194メートルのマッキンリー山を擁することだ。ラストフロンティアと呼ばれたアラスカはもう昔の物語、交通の便が良くなりデナリ国立公園を訪れる人々の数は30年前に比べ1000倍(40万人)に膨れ上がった。公園の面積は、日本だと四国、米国ではマサチューセッツ州とほぼ同じ大きさに匹敵するが、しかし園内にはたった一本、カンティシュナまで約150kmの未舗装の道路が走っているだけである。許可された以外の入園者の車の乗り入れは禁止されており、シャトルバスだけが広い公園を移動する手段になっている。

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白夜のワンダーレイクで水草を食べるムース


ここでは「人間は自然の侵入者である・野生動物を野生のままに保つ」("keep the wildlife wild")という基本的考えが貫かれており、人間が入り込むことによって起こる様々な自然破壊を最小限に食い止めているのである。 だからアメリカのほかの国立公園に比べて規制が厳しく窮屈感は否めないが、しかし雄大なマッキンリー山を中心に広がる大自然の中で、野生のままに生活するグリズリーや、ム-ス、オオカミたちを保護し、出会える喜びにはかえられない。

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ムースの母子

日本人にとってマッキンリー山にはもう一つ忘れられない思い出がある。それはマッターホルーン単独登頂や犬ゾリでの北極圏単独行などの冒険家、植村直己さんがこの山で遭難して眠っていることだ。 1970年8月、夏場の単独登頂に成功した植村さんは1984年2月、これまで人間が誰も果たしたことのできなかった厳冬期の単独登頂に挑戦した。しかし同13日最後の無線交信の後消息を絶ったまま遺体はいまだ発見されていない。(植村直己さんの他に後二人の日本人が犠牲になっている) 厳冬期のマッキンリー山は、北極圏の影響で急激な気温低下と強風でマイナス100度近くなることも、登頂はエベレスト山よりももっと過酷な条件になるといわれている。反対に夏のマッキンリー山は乙女の心みたいにとても気まぐれだ。7月8月の観光シーズンピーク時は雲の中に隠れてほとんど顔を見せてくれないのである。だから短い滞在中にマッキンリー山の頂上が拝めたらとてもラッキーといえる。

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朝日に反射するアラスカ山脈とマッキンリー山

そんなデナリの自然を楽しむのはキャンプが一番だ。園内には6カ所のキャンプ場があるが、その中でも一番人気はシャトルバスの終点にある公園内で一番美しいといわれるワンダーレイクキャンプ場である。ここから眺めるマッキンリー山は息をのむ美しさと迫力で迫ってくる。デナリ国立公園でキャンプ場の予約を取るのは大変難しい。予約開始はその年の2月に始まるので早めの予約が絶対必要である。ボクは幸いにもこれまでワンダーレイクのキャンプ場で2回もキャンプすることができた。

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白夜の夜、アラスカ山脈を写したワンダーレイクに雄のムースがやってきた。

ワンダーレイクは公園の一番奥に位置し、晴れた日にはマッキンリー山が目の前に迫って来る。そして白夜の夜はほんの2-3時間薄暗くなるだけで朝4時過ぎには日が昇る。白々と雪をかむったマッキンリー山が水に映え、人の姿が消えた池にヘラジカが水コケを食べにやって来る。時々ザブーンと静寂が破られるだけで、青い空気に被われた静の世界は動かない。デナリの夏は時間までがゆっくりと流れているのである。
つかの間の晴れ間に「湿地ツンドラ」("wet tundra")を歩くと、ブルーベリーがたわわに実っている。イヌワシが山の上を旋回し、ドールシープの一団が目もくらむような崖にしがみついている。グリズリーは冬眠に備えていつも忙しなくブルーベリーをあさり、歩き疲れた狐が草の中であくびをして、谷ではオオカミの子供たちがじゃれ合っていた。動物たちが自然の恵みを享受するつかの間の平和のとき。
デナリの夏。

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ヤナギランの赤い花がツンドラに色を添える。



行き方: Headquarters: http://www.nps.gov/dena/ P.O. Box 9, Denali, Alaska 99755 (907-683-2294 )
アンカレッジから車で6時間、フェアバンクスからは3時間。アラスカ鉄道がアンカレッジから一日一便運航している
デナリで一番の難関はホテルの予約、公園内には数軒のロッジがあるがシーズン中の個人予約はほとんど不可能。年が明けたらすぐに予約をする必要がある。
ワンダーレイクなどの人気キャンプ場は早めの予約が必要。キャンプ場の予約が取れたら、シャトルバスの予約も忘れないこと。電話予約は2月15日より受付(1800-622-7275) ファックスの場合は前年の12月1日から受付る。(907-264-4684)
料金:2カ所のオートキャンプ場は$22-$30
他は$9-$16

(公園内の主な宿泊施設)
カンティシュナ・ロードハウス  Kantishna Roadhouse (907-456-2120)
デナリ国立公園の一番奥に位置するカンティシュナ・ロードハウスは1905年のゴールドラッシュ時代の開拓時代を思わせるような趣のあるアラスカらしいロッジである。公園入口から専用バスが毎日出発し、アクティビティーや食事などがパッケージとして料金に含まれている。 
料金: 一人、 1泊 一泊 US$ 430.00(2人部屋使用)(最低2泊以上の宿泊のみ)
 
デナリ・バックカントリーロッジ  Denali Backcountry Lodge (877-233-6254)
デナリの一番奥のカンティシュナロードハウスの隣に位置するこのロッジは部屋はキャビンタイプでプライベートバス付きの快適なロッジです。公園入口からのバス、食事、アクティビティーなどパッケージの料金に含まれている。最低2泊の宿泊から。オープン6月上旬から9月上旬。
料金:
一人、1泊 US$ 450.00(2人部屋使用)(最低2泊以上の宿泊のみ)

デナリ・ノースフェイスロッジ  Northface Lodge (907-683-2290)
カンティシュナ地区で一番手前にあるロッジでワンダーレイクからも近く、ロッジからマッキンレー山が眺望できる。マッキンレーの北側に面していることからロッジの名前がついて、大きなガラス窓と暖炉があるダイニングルームがとても良い。ロッジは3泊、4泊もしくは7泊の予約しか受け付けず、パッケージには往復のバス、宿泊、食事、アクティビティーが含まれている。1年前から予約が埋まってしまうほどの人気のロッジである。                         
料金:一人(2人部屋使用)              
3泊ステイ  US$1 ,560.00
4泊ステイ  US$ 2,070.00
7泊ステイ  US$3, 620.00


キャンプデナリ  Camp Denali (907-683-2290.)
ノースフェイスロッジの裏手のもっと高い位置にあるキャンプデナリからはマッキンレー山がよく眺望できる。山の斜面にあるキャビンの周りには高山植物などが多くみられ、自然に囲まれた雰囲気を満喫できる。部屋は共同シャワーだが清潔で気持ちいい。キャンプデナリも3泊、4泊、5泊、7泊の予約しか取らず、パッケージにはバス、宿泊、食事、アクティビティーなどが含まれる。
料金 :一人(2人部屋使用)
3泊ステイ  US$1,560.00      
4泊ステイ  US$2,070.00      
7泊ステイ  US$3,620.00

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アケーデイア国立公園、メイン州

真っ青な空と岩を削る白い波。
それらを背景に雄々しく立つ灯台には夢と、船乗りたちのロマンを感じずにはいられない。
灯台巡りで全米一の人気があるのはメイン州。
南のポートランドからカナダ国境のルーベックまでの入り込んだ海岸線には大小67もの灯台が点在している。
その昔。大西洋を渡る船たちが、入り組んだ海岸線に衝突しないよう誘導するために建てられたという。
人気のある灯台には年間10万人が訪れると言われており、メイン州の海岸線をドライブしながらの灯台巡りツアーも盛んだ。
今回の特集ではその灯台巡りと、メイン州のアケーディア国立公園、それに「海のオウム」と呼ばれるパフィン(ツノメドリ)ウオッチング、そしてそれらを含む灯台巡りのドライブツアーを紹介しましょう。


この特集は USフロントライン・ニュースの6月5日号に掲載されました。
下記アドレスからリンクして電子版でお楽しみください。


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アケーデイア国立公園 Acadia National Park

P.O. Box 177
Bar Harbor, ME 04609
(207) 288-3338
http://www.nps.gov/acad/index.htm


Bass Harbor Head Light
残照に浮かぶバス・ハーバー灯台

メイン州のアケーデイア国立公園は、18世紀後半からアメリカ北東部の富裕層の避暑地として栄え始めたマウント・デザート・アイランドに、そのほとんどが位置している。島の北東隅に位置するバー・ハーバーには、豪華なヨットがずらりと並び、歴史を感じさせる洒落たホテルやレストランが今でも建ち並ぶ。アメリカ最北のゴルフ場として知られる「ケボバレー・ゴルフコース」もここにある。この地域が国立公園に指定されたのは1919年、最初は「ラファイエット国立公園」と呼ばれたが、29年に現在の名前になったという。


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花崗岩を赤く染める太陽、キャデラック・マウンテン

この公園の特徴は、寄付されて国立公園になった土地といまだ私有地のままである土地との境界線がパッチ模様のように複雑に入り組んでおり、
「PRIVATE PROPERTY」と書かれた看板が至る所で個人の権利を主張していることだ。米国内58カ所の国立公園の中では6番目に小さいが、訪問者数ではベストテンに入るほどの人気で、特に夏場は道路はどこも混んでおり、車が長い渋滞の列を作っている。マウント・デザート・アイランドの周遊路(全長20マイル)は、夏の週末の昼間(10時から3時)は身動きが取れないくらい混み合う。だから、早起きして島の最高峰キャデラック・マウンテンに登ることをお勧めする。1530フィートの山頂までの3・5マイルのドライブの後は、「早起きは三文の徳」のことわざ通り、究極に美しい日の出を拝むことができる。

この山頂は、島内だけでなく、北大西洋地域で一番の高台に位置しており、アメリカ国内で最も早く日の出が見られることでも知られている(10月初旬~3月初旬)。山頂付近の岩はピンク色の花崗岩で、夜明けを知らせる朝日がその岩肌に当たって赤く輝く様は、息をのむ美しさだ。遥か眼下に見えるフレンチマン・ベイには白いヨットが浮かび、爽やかな北国の潮風に吹かれると、体中が生き返るような思いがする。日の出を見た後は、トレイルを少し歩いてみよう。道ばたの岩の間には野生のブルーベリーがいっぱい生えていて、朝食用のブルーベリー摘みはこの公園での楽しみの一つでもある



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そして、日の出に負けないくらい美しいのがここの夕日。お勧めのポイントは、マウント・デザート・アイランドの最南端にあるバス・ハーバー湾の最南端に立つ灯台、バスハーバー・ヘッド・ライトハウスだ。国立公園の一部でありながら地元沿岸警備隊の指揮官の自宅となっているため、残念ながら一般客は中には入れない。灯台が立っている崖を少し下ったところで日が沈むのを待っていると、白い灯台が夕日で赤く染まっていく。しかし、この灯台が最も美しく輝くのは、日沈後の残照にその姿が浮かび上がる瞬間だ。赤い花崗岩の岩壁に立つ灯台がピンク色の空に浮かび上がり、赤いサーチライトが回転する。ここに佇んでいるだけで、音楽も言葉も必要ない。ただ自然と一体になれる喜びに浸れる。
メイン州でカメラマンに人気のあるスポットのベストスリーに入ると言われるのもうなずける。


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行き方:
車だと、ボストンからI- 95を北に約6時間のドライブ(ニューヨークからだと約10時間)。I- 95でメイン州に入り、エルスワースから州道3号線を東に走るとマウント・デザート・アイランドに到着する。国立公園の周遊道路は島の東側に位置し、キャデラック・マウンテンや荒波に洗われる海岸線を堪能できる。ビジター・センター(Hulls Cove)は、バー・ハーバー北の州道3号線上にあり、4月15日~10月31日のみ営業。また、
公園本部はバー・ハーバーから2マイル西に行った州道233号線上にある。
_入園料:7日間有効の自動車用パスは、10ドル(5/1~6/22、10月初旬~10/31)あるいは20ドル(6/23~10月初旬)と時期によって金額が異なる。バイクや自転車用の個人パス(7日間有効)は、一人5ドル。

宿泊:
バー・ハーバーの町には高級ホテルからベッド&ブレックファスト、レス
トランも数多くある。独立記念日などの祝日でない限り、宿泊場所の心配はない。


地図リンク:
http://www.mapquest.com/maps?city=Bass+Harbor&state=ME&zipcode=04653&country=US&latitude=44.221948&longitude=-68.337224&geocode=LATLNG


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全米の国立公園全58カ所を踏破したカメラマンが、60歳を機にアメリカ探険に再挑戦。観光では行けない、大自然と野生動物たちとの出会い。そして故郷日本へ帰り日本の野生動物、心の風景そして祭りに感動、28年ぶりの「日本再発見」を紹介します。それぞれの作品はデジブックのスライドショーで楽しめます。



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