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写真展・動物たちの季節

写真展・写真集出版のお知らせ


前略
ご無沙汰しております。
ここフロリダもどうやら厳しい夏が終わりに近づき夕方は秋を思わせる真っ赤な夕焼けが涼しさを運んできます。
さて今回はこの秋日本で予定しております、写真展と写真集の出版のお知らせをさせていただきたいと思います。

写真展・動物たちの季節・Yellowstone & Grand Teton National Park
10月6日から12日まで東京銀座
10月27日から11月9日まで名古屋
11月17日から11月29日、福岡
のそれぞれキヤノンギャラリーで開催させていただくことになりました。


写真集
それに先立ち9月8日に未知谷出版社より子供版の「北アメリカの野生動物」
が出版され、9月27日には大判の写真集「国立公園と野生動物」が出版される予定です。

この15年余りアメリカの国立公園の撮影に打ち込んできましたが、今回はそこで出会った野生動物たちをメインに南はフロリダのマナティから、北はカナダのホッキョクグマまで集大成しました。
日本はまだ震災や原子炉事故、そして最近の台風の影響で大変な時期ですが、無垢な動物たちの姿が被災された方々の少しでも癒しになればと思い微力ながら被災地のかたへ100部ずつ寄贈させていただくことにしました。
10月6日からの東京の写真展には毎日会場に詰める予定でおりますので, お近くまでお越しのさいはぜひお立ち寄りくださいますようお願いいたします。
写真集の方も未知谷さんのおかげで立派なものが出来ましたのでどうか本屋さんで手に取ってご覧頂き、お気にいられましたら一冊側においていただけますようますようお願いいたします。
メールで失礼かと思いますが、下記に案内を添付させて頂きます。

お元気でお過ごしください。
2011年9月21日
カズ・タカハシ

子供版写真集
子供版 cover-mail
9月8日発売
『北アメリカの野生動物 Wildlife in North America』2000円+税
ISBN978-4-89642-353-2 C8045

大判写真集
kokuritukouen cover-mail




写真展
Canon-FC-2.jpg
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テーマ : 動物の写真
ジャンル : 写真

オリンピック国立公園、ワシントン州

温帯雨林とエルクの襲撃
オリンピック国立公園、ワシントン州
Olympic National Park, Washington




              Hoh Rain Forest Olympic National Park in USA



ワシントン州には三つの国立公園がある。
マウントレーニエ国立公園、ノース・カスケード国立公園、そしてワシントン州の北西部、オリンピック半島のオリンピック国立公園だ。
この辺は太平洋の冷たい空気がオリンパス山にぶつかるために特異な気象条件になり、冬の大降雪と一年中雨に降られる雨林、それに太平洋の荒波に削られた 白砂の海岸線が続いている。

シアトルからオリンピアを抜けて西側の101号線の海岸線を北上すると白い砂浜にくだける太平洋が見えて来る。
ビーチ1から4まで続いた砂浜は、ルビービーチからまた内陸に入る。このオリンパス山(2,428㍍)の麓にあるのがアメリカの国立公園でも非常に珍しいホー・レインフォレスト(温帯雨林)だ。
年鑑雨量、4000mmという降水量に温暖な気候が、熱帯雨林と同じく苔に覆われた特異な森を作り出している。
この森で一番高い 杉の木は樹齢500年、高さ100㍍近くになるのもあり以前は次々と伐採されたが、ホー川を中心とした広大な土地が国立公園と国立森林公園に指定され、今ではここに生息する動植物が保護されている。


OP-1.jpg
                  雨林に横たわる朽ち果てた木

しかし公園を一歩出ると商業用の伐採は盛んで、裸になった山が目に飛び込んで来る。そして木材を満載した大型トラックが走り回っている。
ボクはオリンピックに来るとフォークス(Forks)という町のモーテルに泊まる。ここは木こりの町で国立公園のすぐ外にあるがホー・レインフォレストへ行くにもビーチへ行くにも一番地の利がいい。
町で一番はやっているダイナ(食堂)は朝早くから木こりたちが集まって来る。
腰に木こりの七つ道具をぶら下げた髭面の男たちは先祖代々ここで木こりを続けているのだろうか?よく町で見かけるジムで造った筋肉だけの男たちとはまるで迫力が違うのだった。


            Second Beach Olympic National Park Washington in USA


フォークスから110号戦を西へ走ると行き止まりがラ・プシュというクイリュート・インディアンの村になる。
この辺りのビーチはこのオリンピック半島でも一番美しい。白い砂を洗う太平洋の荒波を眺めていると、10年前はじめてこのビーチに来て夕日を撮るためにやった強行軍を思い出した。
あの時は1週間の滞在でマウントレーニエからこのオリンピック国立公園を回る予定だったが、あいにくの悪天候で霧のためにレーニエ山が一度も見えなかった。しびれを切らしながら天気の回復を待ったのだったが、回復したのは帰る前の日だった。

そして待ちこがれた朝日に輝くレーニエ山をやっと最後の日に撮影出来たのだったが、しかしオリンピック国立公園のビーチに沈む夕日が頭に浮かびこのままシアトルへ帰る気がしなくなっていた。明朝は朝6時発の飛行機に乗らなければならない。若さがオリンピック海岸行きを決行した。レーニエ山を朝の10時に出て夕方5時にラ・プシュに着いた。それからビーチを5キロ歩いて夕日が沈む前に目指すスピリット・ロックに到着した。
たったの半日でレーニエ山の朝日を撮り、そしてオリンピック海岸に沈む夕日の写真を撮った。


OP-14.jpg
                   セコンドビーチの夕焼


大満足の一日だった。
しかし帰りは大変だった。撮影を終わり暗くなった夜道を空腹と戦いながら砂に足を取られながら歩いた。
結局フォークスにたどり着いたのは夜10時を回っていたが、やっと見つけたファストフード店で食べ物を胃に流し込み、急いでシアトルへと車を走らせた。そして一睡もせずドライブして朝6時発の飛行機に飛び乗ったのだった。


OP-7.jpg
                スピリット・ロックの夕焼け


こんな無謀の旅は体力的にもう出来ない。でも貧乏性に出来ているのでいつもせっかちな旅から抜け出せない悩みは続く。
フォークスのモーテルをチェックアウトしてシアトルへ戻る途中もう一度ホー・レインフォレストへ寄ってみた。
この辺りにはボブキャット、リンクス、それにマウンテン・ライオンが住んでいると言うが、ボクはこれまで一度も遭遇したことがない。そのかわりエルク(アカシカ)はどこでももみかける。この辺にいるエルクはルーズベルト・エルクと言って少し色が黒い、それに凶暴だ!不幸だったのはこれまでその凶暴さを知らなかったことだった。ビジターセンタの手前、ホー川の河原でエルクの一団を見つけた。車を降りてジワジワと近づいて行った。すると一匹の若いエルクがボクを見てトチ狂ったように前足をあげ襲って来たのだ。


IMG_8042.jpg
                   若い雄が襲って来た


エルクに襲われるなんて初めての体験だった。角がない分怖くはなかったが、それでもあのヒズメでけられたら怪我だけではすまされない?背中を見せると勢いずいて追いかけて来る。ボクは必死で木の枝を拾って投げつけた。
そして這々の体で止めていた車の中に逃げ込んだのだった。
写真を撮るのも時には命がけの時もある





エバグレイズ&ビスケーン国立公園、フロリダ州

パノラマ写真に初挑戦

最近360°パノラマ写真に挑戦しています。
パソコン音痴のために七転八倒のすえにようやくここまでこぎ着けました。
まだまだプロの域からはほど遠いのですが、恥ずかしいのを我慢して公開してしましました。
これからどんどんはまり込んで行きそうな予感がしています。
この次はもっとまともな作品をお見せ出来るように勉強するつもりでおりますので見る方も少しの我慢をお願いします。
どなたかこの下手な写真を見て同情された方、どうかパノラマ写真の撮り方をお教えいただきますようお願いいたします。

ところでボクが住むフロリダ州には3カ所の国立公園があります。

1、エバグレイズ国立公園
2、ビスケーン国立公園
3、ドライ・トーチュガス国立公園

エバグレイズの他は海中公園になっていてシュノーケリングやダイビングのメッカです。

エバグレイズ国立公園ですが、今年は冬の間に行こうと思いながら雑用で行きそびれて4月最後の週にやっとキャンプ道具を担いで行ったのですがすでにシーズンは終わりに近く、特に今年は干ばつのせいか小さな池の水は涸れてしまいワニの姿さえ見当たりませんでした。そしてボクを襲ったのは蚊の大群で、さんざんな目に会ってキャンプを切り上げ逃げ帰ったという始末です。
数年前に行ったエバグレイズのキャンプの話は以下のエッセーでお楽しみください。

http://kazzy420.blog84.fc2.com/blog-entry-78.html



ビスケーン国立公園、フロリダ州


Biscayne National Park in USA




エバグレイズ国立公園、フロリダ州


Everglades National Park in USA

はじめてのパノラマ写真に挑戦してみました。
(Full Screen )フルスクリーンでごらんになってください。








ヨセミテからのバレンタインデイ、プレゼント

 ヨセミテからのバレンタインデイ、プレゼント
ヨセミテ国立公園、カリフォルニア州 Yosemite NP, California



Yosemite.jpg 
今年撮影した”馬のしっぽの滝”写真、光が弱く赤色が今ひとつ

この年になるともうバレンタインデイのチョコレートなど来ないから、チョコレートのプレゼントなんかもう“よその世界の出来事”みたいな気がしていたが、空降の売店で買い物したらおつりと一緒に可愛い売り子が「ハッピーバレンタインデイ」と言ってチョコレートをくれた。
「え、ボクに!」こんなこともう随分と昔のことだったから、嬉しかった。



パノラマ4 
ハーフドームを望むヨセミテ・メドウの雪景色



このバレンタインデイ(2月14日)の週は、ヨセミテ国立公園で不思議な現象が見られる。
ヨセミテ渓谷の北側にそそり立つ、花崗岩の一枚岩、エル・キャピタンの頂上から流れ落ちる雪解け水が、沈む夕日に照らされて真っ赤に燃え上がるのである。
エル・キャピタンの高さは約1,000メートル、流れ落ちる滝は細長くまるで馬のシッポのように細長い水滴が長い毛先の様に見えるため「ホースティル・フォール(Horse Tail Fall))とも呼ばれている。
日没前、最後の光が エル・キャピタン頂上付近を照射し始めると、それまでただの白い水しぶきだった滝はだんだんと赤く変化して来る。
時々強風に吹かれた水滴はまるで火山の爆発みたいに赤い水滴をはじき飛ばす。



パノラマ2  
  Swinging Bridgeから見るヨセミテ滝


この自然の大スペクトラル・ショーを見ようと、夕方近くになると人々がエル・キャピタンの下の森の中に集まって来るが、自然は時には意地悪で毎日見られるというわけではない。
雲が太陽を遮らない晴れた日が条件だ。もちろん雲一つなく赤くギラギラした太陽の光に照らされると、滝の水はそれだけ赤く燃え上がるが、この時期、冬のヨセミテではなかなか難しい。
ボクは4年前に一度この現象を写真にする事ができたが、機会があればぜひもう一度見たいと思っていた。
そして今年の2月またチャンスがやって来た。別の仕事でサンフランシスコへ行く機会が出来たのだ。




パノラマ18 
Merced River からのエル・キャピタンの朝


サンフランシスコから冬のヨセミテ国立公園へは120号線からビッグ・オークフラット・ロードと140号線からエル・ポータルを抜ける入る西側入り口があるが、雪が少なく無難なのは140号線のエル・ポータルを抜ける道路だ。
シエラ山脈の中にあるヨセミテではサンフランシスコは晴れていても雪になったりする。だから冬場はチェーンの携行が義務づけされているが、 SUV (スポーツユーテリティ)の4輪駆動はチェーンなしで走ることができる。
バレンタインズディの日、サンフランシスコは春のぽかぽか陽気みたいに暖かかったが、天気予報はその日の夜から低気圧の接近を伝えていた。
だから今日はどうしても夕日が沈む前までにヨセミテの谷に到着しなければならない。


パノラマ13 
有名なトンネルビューからの眺め

モデストを過ぎてマースドから140号線にはいると道路の両脇にある桃畑はピンクの桃の花が咲き始めていた。
車をぶっ飛ばし昼過ぎにヨセミテに着いた。夏場は人の喧騒ではち切れそうなヨセミテの谷はこの時期静けさを取り戻し、ヨセミテ滝は半分が凍り付きながらも、相変わらず勇壮に水しぶきを上げながら落下していた。
今回はそのヨセミテ滝が見えるロッジの一番安い部屋($120)をラッキーなことに3泊確保することができた。


IMG_6095.jpg 
絵になる?雪と鹿


しばらくぶりの冬のヨセミテの山々に挨拶しながら谷のループ道を走り夕方になるのを待った。
そしてまだ3時過ぎだというのにエル・キャピタンを見上げる森には多くの人たちが集まって来ていた。
ボクもまた心のソワソワを押さえきれずにすぐにその一員に加わった。
今年は雪が少なく“馬のしっぽの滝”はこの前来た時より水の量が少なかったが、それでも風に吹かれて水しぶきが上がっている。ここにいる皆がいい夕焼けになるよう願っているのが分かった。そして大自然のドラマが始まった。しかしエル・キャピタンンの上を横切る雲が多くて太陽が隠れて期待したような“マグマの赤い流出”シーンみたいには行かなかったが、
それでも赤くなった“馬のしっぽ滝”が見られたのは満足だった。 そしてエル・キャピタンは深いやみに包まれ、夜中過ぎから天気予報通りに雪となった。



YM-66.jpg 
2007年に撮影した快晴の日の馬のしっぽ滝 ”Horse Tail Fall" 


長旅で疲れているはずなのに頭が冴えてほとんど眠れない夜を過ごし、5時にはベッドを出て空を見た。真っ黒い空からは白い雪が舞い降り一面白い世界に変わっていた。夜が明ける前に前日決めた撮影スポットに出かけたが雪は深く朝日が山肌を染める気配はなかった。
それから3日間ヨセミテの谷は雪に埋もれた。
ヨセミテがくれた素敵なバレンタイン・プレゼントだった。


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谷で見かけたボブキャット



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テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

厳冬のイエローストーン、パート2

厳冬のイエローストーン国立公園 パート2
オオカミを追いかけて


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                    雪の朝、灰色オオカミ


3日間滞在したオールドフェイスフルを出て雪上車でまたウエスト・イエローストーンへ帰って来た。そしてそのまま山越えでボーズマンへ出てイエローストーンの公園内で唯一車で乗り入れられるノース・エントランスへと向うことにした。
ウエスト・イエローストーンのモーテルに泊めていたレンタカーは雪ですっぽりと埋まっていたが、4輪駆動車のおかげで難なく脱出できた。
ここからボーズマンまでは富士山とほぼ同じ高さのギャラチン山脈を越えなければならない。だんだん高度が上がるにつれ雪が激しくなったが、しかし無事峠を超えると途端に雪はやみ見晴らしが良くなった。


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             一面白い世界オオカミたちの住処ラマー谷


ボーズマンからはハイウエー90号線を東へ、リビングストンで89号線に入りゲートシティのガーディナーまでは薄日も差して快適なドライブになった。
公園内のマンモス・ホットスプリングスには立派なホテルもあるが、ボクが常宿にしているのは公園のすぐ外、ガーディナーにある小さなモーテルである。もう何度も泊まっているのですっかり顔見知りになった宿の親父はいつもの部屋、 車をドアの前に止められる一階をキープしていてくれていた。
車で旅行する時は大抵この “Bumper to Door” の車を部屋の前に止められる便利な安宿に泊まることにしている。


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             マイナス20度の夜明けブラックテール高原


この北イエロースト-ンのゲートシティ、ガーディナーは夏場は観光客で込み合うが冬場のこの時期はひっそりと沈みかえっていた。
夏に来たとき通ったバッファローの肉で作ったハンバーガーを食わせる小さなレストランには“for sell”の看板がかかっていた。細々とやっていたビジネスもついにやっていけなくなったのだろう。人間って無い物ねだりで、食べられないと分かったらあのボリュームのあるバッファローのハンバーガーが猛烈に食べたくなった。


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                  雄のエルク


ところでこんな寒い真冬になんでこんな北イエローストーンになどへ来るのか説明する必要がある。
それはこの公園内で唯一北入り口のマンモス・ホットスプリングスから北東入り口のクック・シティに抜ける約80キロの道路は冬場もオープンしていて、しかもこの道路沿いにあるブラックテール高原やラマー谷はオオカミのテリトリーになっているのである。


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              雄のラム(ビッグホーン・シープ)

イエローストーンのオオカミは人間の虐殺で一度絶滅したが、1995年にカナダから連れてこられた灰色オオカミ14頭が放され現在は250頭以上に増えたといわれる。 一度絶滅から復活したオオカミたちの人気は抜群だ。そのミステリアスな野生の生き物を一目見ようと、 世界中からオオカミファンが集まってくる。
特に雪で動物たちの動きが鈍い冬場は オオカミたちに遭遇するチャンスも多くなる。 
映画やTVでしか見たことがなかった自然の摂理、弱肉強食の世界を実際に自分の眼で見れたら、こんな素晴らしいことはない。


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                雪の鎧をまとったバイソンの群れ


翌日また雪になった。
凍り付いたフロントガラスの氷を剥がしまだ暗い中モーテルを出てオオカミたちのいるラマー谷へと向かった。
公園のエントランスでレンジャーは「今日は谷へ行くのは勧めないよ。ブリザードになる予報で危険だよ」。
でもボクはこのトヨタの4輪駆動を信用してレンジャーの言葉を振り切った。
イエローストーン川に流れ出るマンモス・ホットスプリングスの温泉の湯気が高く上がっていた。夏場はこの川で温泉を楽しむ人たちの歓声が聞こえるがマイナス20度近いこの寒さは全てを凍えつかせもう一つの自然の厳しい顔を見せていた。


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                   吹雪の朝                


途中ブラック・ティ-ル高原で夜が明けた。もうこのあたりからオオカミたちの縄張りだ。真っ白い世界は方向感覚を狂わせる。目印は道路の両脇に立てられた目印のポールだけだ。
この吹雪の中で体中に雪の鎧をまとったようなバイソンの群れがのろのろと動いている。
ラマー谷まできたがオオカミたちの姿は見えなかった。この雪では小さな動物は歩けないのだろう。

その時前方から車が来た。ボクは親切心を出して道路ぎりぎりまで車を寄せて相手に道を譲ろうとしたが、その直後にコントロールできない嫌な感覚が襲って来た。ズルズルーッと車の右半分が路肩を外れて雪の中に埋もれてしまった。 
絶体絶命!4輪駆動でもこの雪の中からの脱出は不可能だった。
こんな不安な気持ちはない。でも焦っても仕方がないのでじっつと我慢して他の車かパーク・レンジャーのパトロールが来るのを待った。


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              油断した車がまた雪に足を取られていた

果たして幸運の女神はすぐにやって来た。
クック・シティまで行くという小さなスバルの4輪駆動車の家族ずれだった。若い夫はすぐにショベルとロープを取り出し、てきぱきと埋った車を引き上げてくれた。
ボクは平身低頭、この気さくなモンタナの男に感謝した。
「いいんだよ気にしなくても、オレだって何度かやったことがあるんだ」男は立ち去ろうとしたがボクは20ドル札を数枚男のポケットに押し込んだ。
「少しだけど町についたらコーヒーでも飲んで暖まってよ」
この日は一日中気分が良かった。こんな純粋な親切が嬉しかった。


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               ”弱肉強食” バイソンの骨はやがて土に帰る  


しばらく休んでいると吹雪も通り過ぎた。
数日前にオオカミが倒したバイソンの死体はいまでは骨と皮だけになり、それでも腹を空かしたコヨーテが肉片を探してあまり報われない努力をしている。そのまわりではカラスたちが横取りしようと隙をうかがっていた。一番強いオオカミが倒したバイソンの肉は弱い動物たちにも順に与えられ、やがてこの骨は土に帰って行く。ここには自然の摂理に従いながら繰り広げられる野生の姿があった。



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プロフィール

カズさん

Author:カズさん



全米の国立公園全58カ所を踏破したカメラマンが、60歳を機にアメリカ探険に再挑戦。観光では行けない、大自然と野生動物たちとの出会い。そして故郷日本へ帰り日本の野生動物、心の風景そして祭りに感動、28年ぶりの「日本再発見」を紹介します。それぞれの作品はデジブックのスライドショーで楽しめます。



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